題肢セットのいろいろ⑩クラスとインスタンス

「クラスとインスタンス」という概念は、プログラマーにはおなじみの小道具だ。

組と実例、鋳型と展開、祖型と発現、というようなニュアンスでとらえるのがよい。

このタイプの特徴は、選択肢側が、属性項目だけではなく、なんらかの動作や振る舞いを行うことから成り立っているということだ。

例1: 題:自動車を動かす、どうする?
1:ハンドルを回す
2:アクセルをふむ
3:後ろから押す
4:前から引っ張る
5:ヘリやクレーンでつるして、移動する
6:フェリーや貨物航空機に載せる

例2: 題:そのリンゴ、どうする?
1:むいて食べる
2:細かく切って、カレーやサラダに入れる
3:すりおろすか、ミキサーにかけて、食べる
4:庭に埋めて、芽が出るか試してみる
5:冷凍する
6:象にやるため、動物園に行く

たとえば、「名詞」を題としたインスタンスを考えるときには、手当たり次第に「動詞」をくっつけてみる。形容詞をくっつけると、グループと属性というタイプに近くなる。 「動詞」を題としたインスタンスを考えるときは、副詞をくっつけてみると、多様になる。

例3: 題:踊りを踊るなら
1:激しく
2:親しげに
3:おしとやかに
4:セクシーに
5:和風に、あるいは、盆踊り風に
6:サンバ風に、あるいは、インデアン風に

日常生活の言葉をいろいろに組み替えなおすことで、いわば「題の遺伝子組み換え」が起きて、地平に変化がもたらされる。
例4: 題:手ごわい相手に、取材をするには?
1:攻撃的に(夜討ち朝駆け、不意打ち取材で、ポロっと本音を吐かせる)
2:真摯に(じっくりと話をきく)
3:愛嬌たっぷりで(けれんみある質問も使って、相手を誘導する)
4:紳士的なふりで(オフレコを約束して、相手を安心させて取材する)
5:かしこく(相手の意図的なミスリードを見抜く)
6:用心深く(建前や公式見解の裏の私的動機を常にチェックする)

仕事生活をテーマにした場合でも、概念のはっきりした日常の言葉をつかえば、クリアカットな選択肢がみえてくる。

所長 の紹介

選択肢研究所の所長です。
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