「もうひとつの選択肢」という言葉の使い方

前にも書いたが、「もうひとつの選択肢」という言葉は、じつにいやらしい。

「もうひとつ」といいながら、じつは、別の選択肢をすべて否定して、自分の主張する議論だけを正しいとする態度であるからだ。

「選択肢」というものは、じつは、本質的に「戯言(ざれごと)」である。AかBかという、未決定の、自由選択の、さいころ振って決めてもいいよという感じのものだからだ。

それとは逆に、「これしかない」と言い切るのは、戯言ではなく、真剣勝負の言であり、「武士に二言はない」ということである。

「宮廷に戯言なし」ということわざが中華の王朝にはあるそうだが、王朝だけでなく現代の政治においても、「戯言なし」は、守るべきルールだろう。「国民のみなさま、Aという道とBという道があります。どっちにしますか?」というような発言をするような人は政治家の資格はない。

 

 

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選択肢研究所の所長です。
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