シャルリとは誰か(トッド)

ISからテロを受けて衝撃を受けてパニックしたフランス。

「シャルリとは誰か」というトッドの本を見るまで、 私は、「フランスもたいへんだ」と、フランスを国民一致のひとくくりで考えていた。  

それは粗雑すぎた。

中流階層とは、上流のセレブ階層や、下流の単純なルサンチマンですぐ切れる階層とは分けて考えるべき階層で、その姿は、一般に良識があるとみなされている知的レベルも低くない人々のことである。今回の事件によって慌てふためき、取り乱しているその姿を、しっかりと見よ。と著者は言っている。  

 

「シャルリとは誰か」と題をつけたエマニュエル・トッドは、フランス中流階層の人々の意識のありようが、問われているのだ、と指摘している。

 

「中流とは誰か」という観点は、重要だ。 「中流の人々」は、特徴ある意識様式を持っている。

1:「他人にやさしく」

2:「他人を傷つけることなく」

3:「他人に介入することなく」

4:「他人の自由を認め」

5:「他人との友情を大事にする」

 

日本の社会に棲む大方の人々も、同じ意識様式を持っている。

だが、ISにテロられたフランスの中流階級は、 パニックし、 イスラム恐怖症に陥り、 フランス社会の価値基盤(自由、平等、博愛)をいったん棚に上げて、 身を守るためというロジックで、 人種差別・宗教差別に陥ってしまった。  

日本人も、いずれ同じように、パニックと恐怖症から、対外差別に陥るのだろうか。

所長 の紹介

選択肢研究所の所長です。
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